「あなたの為だよ? 冗談じゃない、なんで僕の為を誰かに判断されなきゃいけないんだ」
そっと離れてあなたのその幸せを大切にしてあげて。
それはきっと誰も悪くないし、誰も悲しい事じゃないから。
いつしか人たちは考える事をやめてしまいました。
いや、考えることを恐れるようになったのでしょうか?
他人の意見と感情に、必要以上に耳を澄ませて自分の心を思いやる余裕がなくなったのでしょう。
8人が集まるのは、そんな人たちの心が生んだガラスの部屋。
自分の形を人の言葉で知り、一喜一憂する日々。
そんな日々に心が馴染まない男は、オブラートに包まれた自分の『本当』に向かって歩き出す。
しかし『本当』を剥き出しに出来ない事がガラスの部屋の住人の誤解を招き、少しずつ軋むガラスの部屋は、いつしか幸せと、愛をやさしく剥き出す。
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当日券は、開演60分前より劇場受付にて販売します
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★ポストトーク開催決定!★
12/12(土曜)13:30の回終演後、近藤良平×熊谷拓明によるポストトーク開催が決定しました!
開催回のチケットをお持ちの方がご参加いただけます。
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■小説版『舐める、床。』11月公開
■熊谷拓明ホワイエプログラム開催
・12月8日(火)ワークショップ『あなたのそれ、踊りですよ』←新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止とさせていただきます。
・12月10日(木曜)ソロパフォーマンス『坂本よまたあの空の下に帰ろう』
■『舐める、床。』公演収録有料配信 12月24日(木曜)~2021年1月3日(日曜) 詳細はこちらから
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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ご来場者の皆さま・出演者・スタッフの安全と安心の確保に努めて参ります。ご来場の際は、マスク着用・手指の消毒等、感染症対策にご協力いただきますようお願いします。なお、ホームページに取り組み 、お客様へのお願いを、ご来場前にご一読くださ いますようお願いいたします 。
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キャスト/スタッフ
【作・演出・振付】熊谷拓明
【美術】上領大祐 【照明】山口明子 (Theatre Kanpany) 【音楽・音響】余田崇徳
【衣装】山田いずみ 【楽曲提供】原田茶飯事 【演出助手】久世孝臣
【舞台監督】菅 隆司(Theatre Kanpany)
【宣伝美術】菅原麻衣子(ycoment) 【宣伝写真】川面健吾
【宣伝スタイリング】鶴田剛郎・早苗(eofm)
【映像収録・編集】飯野哲郎(ycoment) 【記録写真】大洞博靖
【当日運営】水谷亮子 【制作助手】よしよしこ
【出演】
松田尚子 原田茶飯事 岡本 優
東出宜子 原 佑介 稲葉由佳利 福島玖宇也
熊谷拓明
プロフィール
熊谷拓明(くまがい ひろあき)
8歳の時に観劇したミュージカルに衝撃を受け、一人で踊る日々を送り、独学に限界を感じ15歳より札幌ダンススタジオマインドにて宏瀬賢二に師事。2008年~2011年、シルク・ドゥ・ソレイユ『believe』に出演。独創的な即興のソロパートでアメリカ合衆国ラスベガスにて850ステージに立つ。帰国後は自身のオリジナルジャンル「ダンス劇」を数多く発表。
これまでに『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(振付)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2017『不思議な森の大夜会』(演出・出演)、 めぐるりアート静岡2019参加作品 野外ダンス劇『近すぎて聴こえない』(演出・出演)、ヨコハマ・パラトリエンナーレ2020『パラトリテレビ』(Pちゃん/パペット話者)、おうちで見よう!あうるすぽっと2020夏『おはなしの絵空箱』(ステージング・出演)など。
熊谷拓明コメント
2020年の新作を上演する事がこんない大きな意味をもつとは想像してもいなかったわけですが、冷静に楽しんでいる自分がいます。
常に現在の自分を作品で吐き出してきましたが、今回ほど自分が吐き出した作品に救われた事はない気がします。
私は自分の作品が誰かの為になる。
なんて考えてはいけないと思って来ましたし、今日もその気持ちは変わりません。
しかし、劇場でみなさまのお顔を見ると、その一時だけもしかしたら何かの為になっているのでは……
という、図々しい錯覚に陥るのです。
それもまた、自身のためなのでしょうか……
1つ確実に言えることは、私は本日から劇場にいらしてくださる方々、活動を見守って下さる方々に生かされているのだと言うことです。
何も皆さまにお返しができない私が、信頼するキャスト、スタッフと共に、ただ今を生きる。そんな作品となりました。
劇場でお待ちしております。