こんな時だからこそ、ダイナミックに!!
ここ十年、「どん底」「ハムレット」「検察官」と精力的に演出してきたV・ベリャコーヴィッチ最後の演出作品。
日本での上演のために、モスクワのユーゴザパト劇場で新しく創り直し幕を開けたのですが、その10日後、心筋梗塞のために急逝。
この演出家の熱い思いを受け、2019年、かれの弟子でもある0・レウシン(現・ユーゴザパト劇場芸術監督)が陣頭指揮に当たり、劇団東演創立60周年記念公演として上演されました。
最初から最後まで魔女たちにより、マクベスをはじめ登場人物はその運命を操られていきます。
人の力では抗することができない定めを見事に表現、今までに見たことのない「マクベス」をお届けいたします。
【ストーリー】
反乱軍との戦いに勝利したマクベスは、ともに戦ったバンクォーと息高く国王・ダンカンのもとにはせ参じる途中、三人の魔女たちに出会う。魔女たちは、マクベスはコーダーの領主となり、やがて国王になる運命にあると予言する。そして「正義は悪、悪は正義!」と呪文を口にしながら消えていった。
思いもしない不気味な予言に動揺しながらもあり得ないことと一笑に付し、国王・ダンカンへの戦勝報告のために急ぐのだった。しかし事態は魔女たちの予言通りに推移していく。戦いの功により国王はコーダーの領主にマクベスを任じたのだ。
「魔女どもは真実を知っていたというのか!ということは・・・・」。驚くマクベスは夫人にことの成り行きを話す。「それは予言よ・・・・きっと運命がそう約束したの。だって運命は気まぐれにあなたの頭に王冠を載せたりしない筈。忘れないで、その王冠をご自分の頭に載せるのはあなた自身だってことを!」
・・・・運命の扉は果たして・・・・。
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キャスト/スタッフ
【作】W・シェークスピア 【翻案・演出・美術・衣裳】V・ベリャコーヴィッチ
【翻訳(ロシア版)・コーディネート・通訳】佐藤史郎 【演出補】O・レウシン
【出演】
豊泉由樹緒 能登剛 南保大樹 奥山浩 星野真広 原野寛之 清川翔三 小泉隆弘
上村遥 阿部航平 三代陽輔 岸並万里子 三森伸子
奥山美代子(文学座) 島英臣(俳優座) 蓮池龍三(バオバブ)
大塚航二朗(無名塾) 藤本稜太(フリー)
M・インチン A・ナザーロフ E・オフチンニコフ I・スキツァン(ユーゴザパト劇場)