ダンスカフェサロンinあうるすぽっと2017  

現代舞踊学セミナー≪後期≫

現代舞踊学セミナー≪後期≫
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あうるすぽっとからお届けするダンスセミナー

21世紀のダンス地図はめまぐるしく変化しています。20世紀においては、ロシア、フランス、アメリカ、英国、ドイツが世界のダンスシーンをリードしてきましたが、世紀末からは確固たる中心が消滅、多様化するダンス表現のなかでイスラエル、オランダ、ベルギー、カナダさらには北欧、東欧などからも個性的な振付家やカンパニーが台頭してきました。前期ではアメリカ、フィンランド、イスラエルをテーマに取り上げました。この後期では「衣裳デザインから作品を観る魅力」「ローザスから最近のシェルカウイまでベルギーダンスの魅力」「ダンス、演劇の垣根を超えた21世紀の舞台芸術における身体」を取り上げます。現代舞踊の魅力をジャンルを超えて紹介します。

第4回「踊る衣裳~スーパー歌舞伎からパリ・オペラ座まで~」

講師:芳賀直子(舞踊史研究家)
ゲスト:毛利臣男(表現者)

1992年のパリ・オペラ座『白鳥の湖』のビジュアルの鮮烈さには忘れがたいものがあります。続いて「Bayerisches Staatsballett(通称「ミュンヘン国立バレエ団」) の『ラ・バヤデール』の1998 年初演の美術・衣裳は今もなおバレエ団において大切にされ使用され続けています。
「スーパー歌舞伎」で話題になった毛利臣男氏の衣裳デザインの仕事を通して、特に舞台芸術とダンスという視点から語っていただきます。
パリ・オペラ座でのパトリック・デュポン、マリー・クロード・ピエトラガラ、といった輝かしいスターたちとのエピソードも交えて、その活動について、舞台衣裳デザインへの思い、またそのクリエイションの深淵にも迫ります。

芳賀直子(はがなおこ)

幼い頃からバレエに関心を持ち、大学でバレエ・リュスに出会って以来、バレエ史研究を続けている。今の舞台を見ないと歴史も見えてこないという信条の下、年間約200 本の舞台を見続け、各種媒体での執筆、講演、展覧会監修等を行っている。また、独特の語り口による講演の人気も高い。大正大学客員准教授、JaDafo 会員、新国立劇場バレエ研修所、KBallet TTC バレエ史講師等もつとめている。著書多数。『バレエ・ヒストリー~バレエの誕生からバレエ・リュスまで~』、世界文化社がバレエ関連では最新刊。趣味が高じた『祇園祭の愉しみ~山鉾と御神輿をめぐる悦楽~』(PHP 出版)を6 月上梓。

毛利臣男(もうりとみお)

国内外におけるオペラやバレエ、スーパー歌舞伎、オペラ、能、現代劇などの美術や衣裳デザインを手掛けると同時に、様々な空間展に美術監督として活躍し、1972 年からISSEY MIYAKE のアートディレクターとしてパリコレクションの企画、演出等を担当する。その斬新な表現は国内外において高い評価を得ている。19 才で初めて教壇に立ち、京都造形芸術大学、山口県立大学、文化服装学院の客員教授、京都春秋座の芸術監督を務めた。故山口小夜子とはパリコレデビューから始まり、毛利臣男が芸術監督を務めた、神戸ファッション美術館での「モーリ―の色彩空間=小夜子( 神戸、京都、東京の巡回展) やロンドン・ドルリーレーン王立劇場での「モーリ・マスク・ダンス=AMATERASU」でのコラボレーションが話題になった。現在、「モーリ・マスク・ダンス」や「モーリのクリエイションクラブ」等の「モーリのコラボレーション美学」を展開中。
※三代目市川猿之助が新風を吹き込み革命を起こした、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」は1986 年(昭和61 年新橋演舞場)は哲学者: 梅原猛が脚本、毛利臣男が衣裳デザインを担当した。

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