池袋のとなり、大塚で親しまれている「南大塚ホール落語会」がホール休館中の間、あうるすぽっとへ出張!
今回は、日本の夏の風物詩・怪談噺で涼む二人会を開催します。
出演は、澄んだ佇まいと澱みのない語り口、丁寧かつ端正な高座が聴き手を魅了する生粋の実力派・入船亭扇橋。そして、緩急自在な語り口、骨太で迫力ある高座が聴き手の心をつかむ女流講談師・一龍齋貞鏡。
怪談噺の最高傑作、三遊亭圓朝作『真景累ヶ淵』より「宗悦殺し」「豊志賀の死」を落語と講談のリレーで申し上げます。
番組
開口一番 入船亭辰ぢろ
落語 入船亭扇橋
講談 一龍齋貞鏡
解説 宮 信明(芸能史研究者)
公式サイト
プロフィール
豊島区北大塚出身。
澄んだ佇まいと澱みのない語り口。台詞や所作のひとつひとつを、丁寧に掬いとるように演じる高座はとても端正。聴き手を奥深い落語の世界へ誘い、魅了する生粋の実力派。2022(令和4)年9月、真打昇進と共に大師匠の名跡「扇橋」を襲名。
[芸歴]
2008(平成20)年2月 入船亭扇辰に入門
2008(平成20)年6月21日 初高座
2008(平成20)年9月1日 前座となる 前座名:辰じん
2012(平成24)年1月1日 二ツ目昇進 小辰と改名
2022(令和4)年9月21日 真打昇進と共に十代目入船亭扇橋を襲名
[受賞歴]
2013(平成25)年 第二回噺家の手ぬぐい大賞
2017(平成29)年 第九回前橋若手落語家選手権 優勝
2018(平成30)年 平成30年度NHK新人落語大賞 本戦出場
2019(令和元)年 平成30年度花形演芸大賞 銀賞
2020(令和2)年 令和元年度花形演芸大賞 金賞
2020(令和2)年 令和2年度NHK新人落語大賞 本戦出場
2021(令和3)年 第32回 北とぴあ若手落語家競演会 大賞
2023(令和5)年 令和4年度花形演芸大賞 金賞
2023(令和5)年 令和5年度花形演芸大賞 大賞
十代目入船亭扇橋 公式ウェブサイトこちらから
実父に講談師八代目一龍斎貞山、祖父に七代目一龍斎貞山、義祖父に六代目神田伯龍を持ち、世襲制ではない講談界に於いて初の三代続いての講談師。
連続物などの古典演目の他、ピアノを弾きながら講談を読むピアノ講談、日本全国土地に纏わる講談など新たな挑戦も行う。
現在四児の母として講談と育児に奮闘中。
[芸歴]
2008(平成20)年1月 八代目・一龍斎貞山門下に入門
2008(平成20)年4月 前座修行
2012(平成24)年2月 二ツ目昇進
2022(令和4)年 第77回文化庁芸術祭賞新人賞受賞
2023(令和5)年10月 真打昇進
一龍齋貞鏡 公式ウェブサイトはこちらから
Instagram:こちらから
X:@teikyo0130
facebook:こちら
芸能史研究者
2003(平成15)年 慶應義塾大学文学部卒業
2011(平成23)年 立教大学大学院文学研究科博士後期課程修了
話芸の変遷や芸能と社会との関わりなどについて研究している。
専門は幕末から明治期の芸能及び文化。
2012(平成24)年より7年間 早稲田大学演劇博物館に助手、助教、講師として勤務。企画・運営に携わった主な企画展に「寄らば斬るぞ!―新国劇と剣劇の世界」(2014年)、「落語とメディア」(2016年)、「テレビの見る夢―大テレビドラマ博覧会」(2017年)などがある。著書・論文に『落語とメディア』(早稲田大学演劇博物館、2016年)、『昭和の落語名人列伝』(淡交社、2019年)、「從「日常」到「非日常」――寄席的「近代化」與技藝之變化――」(台北芸術大学戯劇学院『戯劇学刊』2019年1月号)、「三題噺――「小三治」「江戸落語」「脱構築」――」(『ユリイカ』2022年1月号)ほか。