おうちで見よう!あうるすぽっと2020夏 みんなのシリーズ第五弾 

『能でよむ~漱石と八雲~』

主催 | 7/26生トーク

この夏、あうるすぽっとがお届けする"みんなのシリーズ第五弾『能でよむ ~漱石と八雲~』"は、演目を一新して、新型コロナウイルス感染拡大防止のため "おうちで見よう!あうるすぽっと2020夏"の一環として実施いたします。

 当劇場のほど近く、夏目漱石の小説「こゝろ」の舞台にもなった豊島区の雑司ヶ谷霊園には、明治時代を代表する二人の文豪、夏目漱石と小泉八雲のお墓があります。本企画は、ここからスタートしました。実は、漱石と八雲には幾つかの共通点があることをご存知でしょうか。そのひとつが"能"でした。漱石は長く能の謡を趣味として続けており、八雲は叶えられませんでしたが能の翻訳集を出版したがっていたほどと言われています。二人も愛した"能"というフィルターを通すことで、浮かび上がる数々の謎解きをお楽しみください。

【演目】※収録オンライン配信
『夢十夜』より「第一夜」 原作:夏目漱石
『吾輩は猫である』鼠の段 原作:夏目漱石
『破られた約束』 原作:小泉八雲 

※観劇サポート:字幕・音声ガイド付き
※『吾輩は猫である』鼠の段は、手話付きで演じます

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公演配信日決定しました! 2020年 8月18日(火曜)~ 9月22日(火曜・祝)
スペシャルトークライブ配信決定
公演の動画配信に先駆け、7月26日(日曜)17:00(予定)より、スペシャルトークライブ配信(無料)が決定しました!
出演は安田 登、木ノ下裕一、ゲストとしていとうせいこうが出演します。
観劇サポートとして手話通訳付きでお届けします。
この貴重な機会をどうぞお見逃しなく!

配信サイト
あうるすぽっと公式YouTubeチャンネル
「あうるすぽっとチャンネル」

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キャスト/スタッフ

【照明】松本 永 【音響】田辺 武 【舞台監督】岡田直哉
【撮影】飯野哲郎 飯野高拓
【手話指導】米内山陽子(『吾輩は猫である』鼠の段)
【宣伝美術】菅原麻衣子 


【出演】安田 登 玉川奈々福 塩高和之
【聞き手】木ノ下裕一(木ノ下歌舞伎主宰)

【スペシャルトークゲスト】いとうせいこう


安田 登
安田 登
玉川奈々福
(C)橘 蓮二 
玉川奈々福
塩高和之
塩高和之
木ノ下裕一
木ノ下裕一
いとうせいこう
いとうせいこう

【プロフィール】

安田 登(やすだ のぼる)
1956年千葉県生まれ。高校時代、麻雀をきっかけに甲骨文字と中国古代哲学への関心に目覚める。高校教師時代に能と出会う。 ワキ方の重鎮、鏑木岑男師の謡に衝撃を受け、27歳で入門。現在は、能楽師のワキ方として国内外を問わず活躍し、 能のメソッドを使った作品の創作、演出、出演などを行うかたわら、「論語」などを学ぶ寺子屋「遊学塾」を、東京を中心に全国各地で開催。 日本と中国の古典の “身体性”を読み直す試みにも継続して取り組んでいる。 『能──650年続いた仕掛けとは』(新潮新書)、『異界を旅する能』(ちくま文庫)、『身体感覚で「論語」を読みなおす。』(新潮文庫)など著書多数。


玉川奈々福(たまがわ ななふく)
1995年、曲師として故・二代目玉川福太郎に入門。 師の勧めにより2001年より浪曲師としても活動。 2006年、芸名を奈々福に改め名披露目。さまざまな浪曲イベントをプロデュースする他、 自作の新作浪曲も多数手掛け、他ジャンルの芸能との交流も行う。 平成30年度文化庁文化交流使として、イタリア、スロベニア、オーストリア、 ハンガリー、ポーランド、キルギス、ウズベキスタンの七か国で公演を行った。第11回伊丹十三賞受賞。


塩高和之(しおたか かずゆき)
文化としての琵琶楽を標榜し、伝統的な雅楽古典曲から薩摩琵琶の現代曲まで幅広く琵琶楽を捉え、作曲・演奏の両面に於いて国内外で活動をしている。2007年に、様々な琵琶楽を「文化」という視点で紹介する琵琶樂人倶楽部を設立。これまで、長唄の人間国宝 故寶山左衛門師、能シテ方重要無形文化財「能楽」保持者 津村禮次郎師、日本舞踊 花柳面師をはじめ、数多くのアーティストと共演を重ね、現在、楽琵琶・薩摩琵琶共にCDを発表し、演奏活動を続けている唯一の琵琶奏者である。


聞き手:木ノ下裕一(きのした ゆういち)
1985年和歌⼭市⽣まれ。2006年、京都造形芸術⼤学在学中に古典演⽬上演の補綴・監修を⾃らが⾏う⽊ノ下歌舞伎を旗揚げ。2016年に上演した『勧進帳』の成果に対して、平成28年度⽂化庁芸術祭新⼈賞を受賞。平成29年度京都市芸術⽂化特別奨励制度奨励者。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。渋⾕・コクーン歌舞伎『切られの与三』(2018)の補綴を務めるなど、古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。


トークゲスト:いとう せいこう
1961年生まれ、東京都出身。1988年に小説「ノーライフ・キング」でデビュー。1999年、「ボタニカル・ライフ」で第15回講談社エッセイ賞受賞、「想像ラジオ」で第35回野間文芸新人賞受賞。近著に「鼻に挟み撃ち」「我々の恋愛」「どんぶらこ」『「国境なき医師団」を見に行く』「小説禁止令に賛同する」「今夜、笑いの数を数えましょう」『「国境なき医師団」になろう!』などがある。テレビのレギュラー出演に「ビットワールド」(Eテレ)、「フリースタイルダンジョン」(テレビ朝日)、「トウキョウもっと!2元気計画研究所」(TOKYO MX)などがある。


みんなのシリーズ第四弾『能でよむ~漱石と八雲~』トーク楽しいよ!編 (1)

みんなのシリーズ第四弾『能でよむ~漱石と八雲~』トーク楽しいよ!編 (2)

みんなのシリーズ第四弾『能でよむ~漱石と八雲~』トーク楽しいよ!編 (3)

出演者からのメッセージ

安田 登
 今回はオンラインでの配信になりましたので、声のもつ力や動きの面白さなどを充分に伝えることができないかもと思い、聞くだけでも面白い小泉八雲の『破られた約束』と、夏目漱石の『夢十夜』第一夜、『吾輩は猫である』から「鼠の段」をお届けすることにしました。
 あ、面白いと書きましたが、『破られた約束』は小泉八雲作品の中ではもっとも怖いといわれています。小泉八雲の『怪談』は怪異な話という意味で怖い話ではないのですが、これは怖いです。
 『夢十夜』の第一夜は、『夢十夜』の中でももっとも美しく幻想的な作品。そして、『吾輩は猫である』の鼠の段は、猫が鼠を獲ろうとして大奮闘する話。あの猫ですから、当然鼠に翻弄されて右往左往します。お楽しみに~!



玉川奈々福
 能楽師。琵琶奏者。浪曲師。日本の伝統芸能は案外縦割りで、横に交流することはあまり多くありません。この三つが、同じ舞台に立ち、同じ演目をコラボレーションで演じるということは、私は聞いたことがありません。それを、それぞれの身体技法、手法をゆずることなく、一つの物語に添わせていく。そのスリリングさは、演者にとって稀有なる経験です。それを、ご一緒に体験していただければと思います。



塩高和之
 大変な時代を迎え、日々の働き方や人間同士の付き合い方までもが変わらざるを得ない状況になりましたが、これが今後どのような社会、そして文化を生み出して行くのでしょう。もしかすると今、我々はそんな分岐点に立たされているのかもしれません。
 このような中でアートやエンタテイメントは人間にとって、どのような存在なのか、我々舞台人の姿勢も問われてゆくことと思います。今回の配信で、改めて舞台の魅力を感じていただけたら嬉しいです。



木ノ下裕一
 コロナ禍での、私自身の一番の気づきは、家から出られない、人と直接会えない、もちろん劇場に行けない……という暮らしを余儀なくされていた人は、今回の疫禍以前から、ずっといたのだ、ということでした。障碍や持病で、あるいは家庭環境や引きこもりなど心的な理由で。そのような方々がいることを、わかったつもりになっていたなァと反省したりもしました。
 去年はじめて、「みんなのシリーズ第四弾 『能でよむ~漱石と八雲~』」に拙いながらも司会として参加させていただいて、すっかりこのシリーズのファンになりました。子どもから大人まで、障碍の有無にかかわらず、あまねく人々に舞台芸術の愉しみを届けようとする「みんなのシリーズ」の居心地の良さは、演者と観客、個々の条件を尊重しながら“ちゃんと出会えている”という心強さからくるものなのかもしれません。少しの工夫と、両者に歩み寄る心があれば、ステキな出会いを果たすことができる。その“出会い”を劇場が作る。生か、モニター越しかは問題ではありません。ぜひ、“劇場”でお会いしましょう。


あうるすぽっと「みんなのシリーズ」とは……

 あうるすぽっとでは、舞台芸術に触れる「初めの一歩」として、子どもから大人まで誰もが一緒に気軽に楽しめる“みんなのシリーズ”を展開しています。ブラックボックスの劇場空間(301席)が、芸を間近に見たり集中して聴いたりするのに大変優れた環境であることを活かして、さまざまなジャンルの舞台芸術の魅力と醍醐味を存分に感じていただく人気のシリーズです。2017年8月以来、日本舞踊や浪曲、落語、狂言など日本の伝統芸能をメインに、多彩な演目を親しみやすい趣向で上演してきました。お客様はもちろん、出演者からも「演じやすい」「手応えを感じる」と大変好評です。観劇サポートを付け“みんな”で楽しめる取り組みを行っています。



●第一弾 『みんなの日本舞踊』
2017年8月18日(金曜)/ 出演:花柳基、藤間蘭黄 (ナビゲーター/桂吉坊)
※字幕付、赤外線携帯機器による磁気ループ・ 骨伝導ヘッドホン利用可



●第二弾 『みんなの演芸』
2018年1月6日(土曜)/ 出演:桂吉坊、玉川奈々福、神田松之丞
※音声ガイド付、赤外線携帯機器による磁気ループ・ 骨伝導ヘッドホン利用可



●第三弾 『みんなの伝統芸能 ―浪曲 落語 狂言 ―』
2018年2月16日(金曜)~18日(日曜)
「ケイコ先生の浪曲でナイト!」 出演:春野恵子 / 「落語のじかんだよ!」出演:柳家三三
「萬狂言 ファミリー狂言会」出演:野村万蔵、佐藤弘道 ほか
※赤外線携帯機器による磁気ループ・ 骨伝導ヘッドホン利用可



●第四弾 『能でよむ 〜漱石と八雲〜』
2019年11月9日(土曜)・10日(日曜)
出演:安田登、玉川奈々福、塩高和之 聞き手:木ノ下裕一
※赤外線携帯機器による磁気ループ・骨伝導ヘッドホン利用可。ポータブル字幕機(4か国語)。一部手話公演。



現在、第四弾の一部映像を劇場Youtubeにて配信中です(期間限定)。
『能でよむ』映像は こちらから


これまでの公演のご案内
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