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『淫乱斎英泉』
○作:矢代静一
○演出:鈴木裕美
○出演:浅野和之 田中美里 木下政治
高橋由美子 山路和弘
○主催:東宝芸能株式会社
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矢代静一の浮世絵師三部作より、満を持して上演!
江戸・幕末の頃、絡み合いながら生き喘ぐ人間たちがいた。
『淫乱斎英泉』とは?
1975年、矢代静一の浮世絵師三部作(ほかに『写楽考』『北斎漫画』)の一つとして誕生した『淫乱斎英泉』。
時は幕末近い天保年間から嘉永あたり。
時代の大きな変革期に開国、尊皇攘夷と世の中が騒がしい頃、渓斎英泉という浮世絵師がいた。
本名は善次郎。
春画を描く際の雅号を “淫乱斎英泉” とし、傍らで女郎屋を営むような、人を食った奔放な生き方をしていた英泉。
美人画で有名な“歌麿”のきれいごかしとは異なり、廃退的で妖艶な女を見事に描いていた彼は、まさに江戸という時代の廃退、そして英泉自身と彼を取り巻く人々の廃退と、見事に重なるのであった。
その英泉が影であるなら、光の中で生きる時の寵児、蘭学医師・高野長英。
手段はどうであれ、幕末に生きる人々の将来を憂い、国の行く末を憂う長英は、己の意思と野心をもって懸命に人生を走るのだが、見えない力にもてあそばれるかのように、時の濁流に飲み込まれて行くのである。
そんな長英・英泉、光と影を分かち合った二人の男に、英泉の異腹の妹・お峯、英泉の営む女郎屋で働いていたお半、典型的な江戸大店商人・越後屋が回り灯籠のように現れ絡み合い、おおよそ20年にわたる歴史の大波に浮かぶ朱茶の泡沫(うたかた)のような芝居、それが『淫乱斎英泉』なのである。

浮世絵師・溪斎英泉が根津にて営む娼楼・若竹屋の店開きの日。
吸い寄せられるようにやって来る蘭学医師・高野長英。
呉服商人・越後屋。
その日から英泉の腹違いの妹・お峯の長英への純愛が始まり、お峯は憂国の志を抱く長英を秘かに慕っていた。
娼婦・お半のたくましい人生が息づき始める。
流れる歳月の中、時代の寵児・長英は投獄され、牢を破る。
その長英に己を写し、逃亡の為長英の顔を焼き、長英に己をかけた英泉。
そんな彼らの為、身を売って生きる財を稼ぐお峯。
越後屋の内儀におさまり、生きる場所を得るお半。
それぞれの想いの中、さらに歳月は過ぎて行く。
出会いから20年、その日はやって来る。 |

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※開場時間:開演30分前

料金 |
全席指定 7,000円
※未就学児童入場不可 |