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トピックス・インタビュー06

06 あうるすぽっと夏のダンス企画「ダンバリ Vol.1」 近藤良平さん INTERVIEW
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INTERVIEW パフォーマンス集団「コンドルズ」を率い、縦横無尽に活躍中の近藤良平さん。あうるすぽっとのダンス新企画「ダンバリ」で、オリジナルの盆踊り(?)を作っていただくことが決定しました!
2008|06|21 公演詳細 Question

今夏始まるあうるすぽっとの新企画「ダンバリ」では、様々なダンサーの方のワークショップや公演がありますが、近藤さんにはあうるすぽっとオリジナルの「踊り」を作って頂くそうですね。

盆踊りや○○音頭、というような踊りは誰もが参加自由なものじゃないですか。そういう、ある種イベント的で気軽に体を動かせる、それでいて劇場の「顔」のひとつになるようなイベントを作りたい、ということがまずあるんです。こう言うと何だかすごく盛りだくさんだけど(笑)、今、各地で盛り上がっていて豊島区でも定着しているスーパー・ヨサコイも、本来のよさこい節とは関係ないけれど、街ごとに楽しむイベントになっているじゃない? そんな新しい劇場の新しい「祭り」みたいなものが出来ればいいな、と今考えているところなんです。まだタイトルも決まっていないんだけど、そういうことを色々考えるだけで、僕自身もすごくワクワクしています。

近藤さんご自身、豊島区の住人だとか。

そうそう、もうこの企画にぴったりの人材でしょ(笑)。劇場までは、自転車で来られる距離です。だから新しい劇場が出来たと聞いたときは、とてもうれしかった。僕らコンドルズは、ありがたいことにテレビや映像などでも活動させてもらっていますが、やはり舞台=劇場がすごく好きだし、僕らの原点だと思っていますから。
劇場の中を見て、正直に言ってすっごくカッコイイと思った。ゆったりとしたロビーや座席の作り、椅子の座り心地もすごくいい。新幹線700系クラスのカッコ良さですね(笑)。約300人という席数は、ダンスを観ていただくためには、すごく良い距離感だと思うんです。今回は特に、いらした方を巻き込んで参加して頂く企画ですから、隅々まで目の届くこの劇場ならではの演出が、劇場を観たことでいろいろと膨らんで来ました。まだ、確約は出来ないけれど、きっと、席を立ったり移動してもらうようなこともあるんじゃないかな。

お客様にはどのような形で参加して頂くのでしょうか?

まだこれから決めることが一杯なんですが、まずイベントに先駆けてワークショップを2日やります。そこで、これから生まれるあうるすぽっと・オリジナルの「音頭」を覚えていただき、僕と一緒に客席を巻き込むお手伝いをして下さる方を育てる。当日はその方たちと一緒に、劇場に来て下さった観客の皆さんを楽しく踊りに引っ張りこみたいな、と。「参加」って、言葉で言うと簡単だけれど、実際には勇気がいることですよね? 僕だって、街中で「一緒に踊りましょう!」って急に声をかけられても踊りだせませんよ(笑)。今回のお客様は、最初から参加して下さる気持ちだとは思いますが、それでも照れくさかったり緊張したりする方もいるはず。そういう息苦しさを和らげ、一緒の時間を目一杯楽しんで頂きたいと思っています。

近藤さんご自身は、盆踊りに思い出などありますか?

正直、あまりないんです。知っているのも東京音頭ぐらいかな。住んでいる町内会で毎年やっているとか、夏休みに帰った田舎では踊ったという経験が、残念ながら僕にはないんです。子供の頃暮らしていた南米の町は、一年中祭りみたいな所でしたけれど(笑)。
さっきも言ったスーパー・ヨサコイとか、南米カーニバルで踊るサンバのような“アゲアゲ系”には僕は興味はなくて。今回作ろうと思っている踊りも、盆踊り本来のゆるい感じや、輪を作って練り歩くような動きなどは是非取り入れたいと考えています。

では、日本古来の「盆踊り」に近いものになりそうなんですね。

具体的なことは、まだこれからだけれど、ちょっと調べてみて思ったのは、あのぐるりと輪になって踊ることがとても面白いと思ったんです。「円」はどこにも正面がなく、始まりも終わりもないんですよね、当たり前だけど。そこには一種の美学があると思うんです。切れ目がないものだから2時間、3時間と延々踊れるるし、人の出入りも自由で大きくも小さくもれなる。あとはテンポの遅さとかも面白いし、きっと誰でも入れるようにという配慮なんでしょう。
そういう構造をどう使うかはこれから考えるところだけれど、「3歩進んで2歩下がる」みたい波のようにファジーなテンポで、人の背中を見ながらぐるぐる踊るのは、きっと日本人に合うリズムだからだと思う。そういう盆踊り本来の心地よさは生かした踊りにしたいですね。

コンドルズの公演には、踊り以外にも演奏や人形劇など多彩な要素が入っていますが、今回もそういうことはあるのでしょうか?

まだ分からないけれど、盆踊りには歌のパートや太鼓なども入っていますから、踊りを盛り上げる他の要素が入ることは、僕もいいなと思います。最近僕、ダンスに限らず、何だか色々な体操を作る機会を頂いているんですね(笑)。NHKの『サラリーマンNEO』が、きっと皆さんは一番よくご存知かも知れないですけれど。あれもはちろん体操だけれど、「体を動かす」「健康を考える」ということに、「遊び心を加える」ということを受け入れていもらえたのが僕はすごくうれしかったんです。ダンスはもちろん、せっかく体を動かすのだから皆でやるときは楽しいほうがいいに決まっている。そういう流れや関心が生まれたのはとても良いことだし、今回のあうるすぽっとでの踊りにも、そんな「遊び心」は必ず加えたいと思います。

本番当日、参加する方の「遊び心」までが加わって初めて完成する踊りになりそうですね。

うん、それは絶対にそうだと思います。僕はあちこちの町でワークショップなど、ダンサーではない方と踊る機会があるけれど、最初はちょっと固い感じの人たちが段々気持ちも体もほどけて、のびのび動いたり踊ったりするようになる、あの達成感は格別なんですよ。今回も、劇場がそういう充実した空気と参加者のエネルギーで一杯にしたいんです。
それに「ダンバリ」はこれ一回限りの企画ではなく、これからも続いていくものですよね? 次も僕が手伝わせて頂けるかは別として、今回作る踊りが、次の夏は劇場の外で踊られたり、池袋駅西口の広場で展開したりというふうに、「ダンバリ」シリーズ一緒に、とどんどん広がっていけばすごくうれしい。また、そういうイベントをきっかけに、劇場に来て下さる方もきっと増えると思いますから。「劇場に行く」というと、まだ少し身構えてしまう方もいるかも知れませんが、それこそ近所の広場の盆踊りに行くように気軽に、いつでも集まれる「自分たちの場所」として、このあうるすぽっとが認知してもらえる。そのためのシンボルのような踊りを作れたらいいな、と思っています。

取材・文/尾上そら

PROFILE/プロフィール

近藤良平
生年月日:1968年8月20日
星座:しし座/血液型:O型/出身地:東京都
ペルー、チリ、アルゼンチン育ち。振付家・ダンサー。

Question

インタビューの最後に「あうるすぽっと」恒例の
『好きなもの+夢』アンケートをお伺いしました。

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ダンバリ Dance Variation vol.1

プロデュース公演

2008年7月22日(火)〜 8月13日(水)

『ダンバリ Dance Variation vol.1』

ワークショップも公演も楽しめる、この夏一番の熱いダンス週間

○公演:近藤良平/美加理&笠井叡/熊谷和徳
○ワークショップ:近藤良平/美加理/熊谷和徳/森山開次

詳しくはこちら

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